2022-01-01から1年間の記事一覧

『世界一わかりやすい慶應の英語』

関正夫の世界一わかりやすいシリーズです。 表題には慶應の英語を載せましたが、 『世界一わかりやすい早稲田の英語』も同じです。 わかりやすいのはわかりやすいですが、 他の参考書と比べて、 正解までの思考プロセスがしっかりしています。 ともすれば問…

元総理銃撃事件

昼にニュースで知り、先ほど亡くなったという知らせを聞いて、 衝撃を受けています。 ショック過ぎて言葉が出てこない。 シャルリーエブド襲撃事件って、 こんな感じだったのかと、ふと思いました。 シャルリーエブドの掲載記事は、 お世辞にも上品とは思え…

『財務省、偽りの代償 国家財政は破綻しない』(高橋洋一)

①矢野論文 最近は下火になった感がありますが、あったなーと懐かしみました(笑)。 矢野論文をダイジェストすると、 「日本の借金は莫大だ。このままいくと、いつか破綻する」というもの。 この手の論調には散々反論がなされており、 「日本は借金だけではな…

『経済原理を無視する中国の大誤算』(高橋洋一)

経済学的に、 「固定相場制」「金融政策」「資本の移動の自由」の3つは、 トリレンマで同時に成り立ちません。 にも関わらず、中国は3つ同時にやろうとしているから歪が生まれています。 そもそもGDPはアテにありませんし、 こんな状態がいつまでも続くわけ…

『脱・成長論に惑わされるな』(原田泰)

共著の形を取っていますが、両者の問題意識は、 「コロナで各国が対策に四苦八苦している中、中国の強権主義はコロナを抑え込んだ。 また、中国は強権体制の中、経済成長もしている。今、世界に必要なのは中国のよう な強権主義なのではないか」という風潮が…

参議院選に向けて

予想だと、投票率が過去最低になるかもとのこと。 ただし、私は行きます。 2009年に民主党を勝たせたときのことを思い出しましょうよ。 本気になれば、政権をひっくり返せることは、身をもって体感済みでしょうに。 自民党に不満があっても立憲民主党に投票…

『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』(講談社現代新書)

「日本病」 イギリスの経済停滞の「英国病」をもじったものです。 バブル崩壊後やリーマンショック後の日本政府の失政が、 平成のデフレを生みました。 経済に影響を及ぼせる主体は日銀と政府。 日銀の政策を金融政策、政府の政策を財政政策と呼びます。 直…

参議院選の前に読んでみたいもの

前回は「参議院選の前に読んでおきたいもの」と題して記事を書いてみましたが、 今回は、「参議院選の前に読んでみたいもの」です。 「読んでみたいもの」ということで、これからこういう記事が出るといいなという 希望を込めています。 実際にこういう内容…

『本当に強い大学』(東洋経済)

大学情報を集めるのに、こういうビジネス雑誌も有用です。 しかも、ビジネス雑誌は社会人向けのものなので、 高校生がよく使うであろう進路系の情報誌より、内容や文体がストレートです。 例えば日大。 東洋経済には、 「理事が不祥事を起こして世間をにぎわ…

緊張しないようにするには

6/5(日)はいよいよ英検本番です。 生徒はほぼ全員、一様に緊張していました。 これまでの頑張りを思い切り出し切ってきて欲しいものです。 で、そもそもなぜ緊張するのか、あるいは、緊張しないようにするにはどうすればいい か。考えたことはありますか。 …

『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』(池上彰)

久しぶりに池上彰の新刊を読みました。 現代史と言えど、 純粋な歴史というよりは、 「時事ニュースに歴史的な厚みを持たせて理解を深める」というスタンス。 ・ロシアによるウクライナ侵攻について ・中国と台湾の動き などなど。 中国の軍事力は正直、脅威…

参議院選の前に読んでおきたいもの③

書籍でなくても、ネット記事で構わないと思います。 とはいえ、ネット記事は玉石混交なので、 以前に政治家が問題を起こしたことを振り返る記事がいいかと思います。 普段の生活で忙しいので、過去の話を全て自分で調べるのは正直限度があります。 また、そ…

英文法×文学作品

生徒に文法を教えるとき、文学作品の翻訳を一例にしたら、 食いつきが少しよくなりました。 以下は実際に授業で話したことです。 ①雪国(川端康成) 「英語は必ず主語と書かなければならない」ということが意外と難しい。 『雪国』の最初の一文。 「国境の長い…

参議院選の前に読んでおきたいもの②

〈日本の政党の政策は似たり寄ったり〉 本当にそうでしょうか。 外交・安全保障の面ではかなりの差異があります。 また、自民党の中でも、それぞれの温度に差があります。 (で、この著書の中では言及されていませんでしたが、 経済政策もある意味、それぞれ…

参議院選の前に読んでおきたいもの

選挙前になるとどこの政党もアピールに腐心しますが、 新聞やコメンテータの評論はあまりアテにならいので、 私は自分で書籍を読みます。 私はとりあえず、以下の3冊を推します。 ①『岸田政権の新しい資本主義で無理心中させられる日本経済』(高橋洋一著) 宝…

『英語長文 Rise 4』

この長文問題のRiseというシリーズ、 レベル1~4まであります。 全巻、著者は異なります。 私は自分の授業でレベル4を使っていますが、 正直、Riseのレベル4は、解答解説が間違っていることが多いです。 講によっては致命的な間違いもあります。 というわ…

ウクライナ情勢×日常生活(in Japan)

<エネルギー価格上昇> 価格上昇分は政府が補助すべきです。 民間企業では賄いきれない部分を政府が担うのが本来の役割のはずです。 総理大臣が国民にお願いするのではなく、政府主導で補正予算を組むべきです。 この際、消費税を減税したら一律全員に恩恵が…

田舎暮らし(in 長野)

長野に住み始めてから2回目の冬を越し、いよいよ春になりました。 以前のブログ記事で、「地獄の田舎暮らし」という書籍をリンクとして張りましたが、 今回のこの記事では、私の長野での暮らしについて、 ドキュメンタリーチックに書いてみたいと思います(笑…

『自由と成長の経済学』

日本では「脱経済成長」やら「反資本主義」が知性の象徴みたいな空気がありますが、 いかにトンチンカンな言説か、論拠を持って反論を試みている書籍です。 私はこういうのを待っていました。 ①脱成長&反資本主義 GDPが毎年一定なら、自分が利益を出したら、…

池上彰×経済

池上彰の『20歳の自分に教えたいお金のきほん』という新刊が出ました。 で、率直に言って、池上彰は分かりやすく解説してくれ、 時事を追いかけるには最適ですが、 経済に関することはちょっとズレていると感じます。 (←断言してしまいます) ①円安と円高、ど…

英検準1級リスニング

【準1級リスニング】 本来は一語一句聞き取って正解するのが理想だけど、テストである以上、テストとしての対策を取ることも必要になってくるので、以下、攻略法をまとめてみます。ご一読ください。 <どんな問題が出るか> 以下の3つの大問。 【大問1】会話…

『狙われる18歳』

来月4月から民法における成人年齢が18歳に引き下げられます。 未成年が買い物をして、 買ったものが怪しげなものだった場合、 未成年という理由だけで取り消しができます(ある程度はですが)。 成人年齢が引き下げられると、 18歳~19歳の人はその防波堤であ…

岩波ブックレット

先日の記事で、 「反対の声を上げている書籍を購入する」ことも抗議の一環だ、 的なことを書きましたが、 やはり読書は自分の内部の靄を言語化してくれるという点で、 この上ない楽しみでもあります。 で、私は現在、戦争関連の書籍を読み漁っています。 政…

慶應小論文対策

他の難関大学と違って慶應は小論文が課されます。 小論文の問題を見てみますと、 半分は本文の要約、そして自分の意見という構成になっています。 で、小論文対策をするなら、 慶應以外の大学で小論文が課される大学(特に国公立大学)は知りませんが、 少なく…

ウクライナ軍事進行反対

①国連&NATO 国際連合やNATOは無用の代物なのでしょうか。 軍事行動を阻止できないのなら、存在価値はどこにあるのか。 →なければないで問題があるので、「ないよりはマシ」くらいに思っておくのがよい か。 にしても、NATOは酷い。 ソ連崩壊の時に核兵器を破…

『なぜ、いま思考力が必要なのか』

池上彰の新刊。 アメリカではトランプ元大統領を支援する陰謀論者が一定数います。 また、コロナでも陰謀論を信じている人もいます。 ただし、アメリカだけではなく、 日本でもそのような人たちは一定数存在します。 その言説が是か非かは、 やはり自分で調…

『島田紳助 100の言葉』

この人が芸能界を去って10年以上が経ちますが、 私はこの人が好きでした。 アクの強い人でしたが、言っていることは結構正しく、 人間心理を裏表を把握したうえで、それをオープンにしていました。 言語能力が高く、 この人のトーク番組はほぼ全て見ていまし…

文学部に行きたい人へ

文学部の英語の長文は他の学部に比べて、 必ずと言っていいほど小説が出されます。 小説は論説文と違い、少しコツが必要になってきます。 通常の参考書の文法やオーソドックスな構文の理解で読み進められる部分もあります が、小説文独特の文体が目白押しに…

『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書)

2017年にICANにノーベル平和賞が授与されましたが、 核兵器は必要悪なのか絶対悪なのか。 ①国際機関 「ないよりかはマシ」というのが現実的な見方だと思います。 「日本人は国際機関と聞くと妄信する」というのはよく聞く指摘ですが、 今回のコロナを持て見…

『地獄の田舎暮らし』(ポプラ社)

ただのルポですが、 田舎に暮らしている身として、結構、自分自身の感じていることにに近かかったです。 コロナで都心から田舎に移住する人がっ増えているようですが、 甘く見ているとやられます。 この著書で述べられていることと私が実際に感じたことで一…