『脱・成長論に惑わされるな』(原田泰)

共著の形を取っていますが、両者の問題意識は、

「コロナで各国が対策に四苦八苦している中、中国の強権主義はコロナを抑え込んだ。

 また、中国は強権体制の中、経済成長もしている。今、世界に必要なのは中国のよう

 な強権主義なのではないか」という風潮が少しずつ見られるようになっていることへ

の危機感にあります。

 

中国は確かに経済成長をしているが、ウイグルのようなジェノサイドや、

環境破壊などの負の側面を過小評価すできではない、という点は、

私も声高に主張したい。

 

また、この書籍の中で指摘されていますが、

資本主義を否定する人たちは、いわゆる貧困層というよりもむしろ、

インテリに多いのではないか。

「格差、格差」と言っていれば否定される要素はないし、

もしかしたら、資本主義を否定しているインテリたちは、

現状の自分が理想の自分とは異なり、その鬱憤を社会全体に向けているのではないか。

 

そんな邪推さえしたくなります。

「経済成長よりも心の豊かさ」などと言っている人たちは、

確実にご本人は経済的には安泰のエリアにいます。

年収や身分は守られているからそんなことが言える。

ここ10数年、語りつくされてきたことです。

 

経済成長そのものは絶対に必要ですし、

デフレは絶対悪です。

(インフレは今のエネルギー価格上昇を見てみると、良いインフレ・悪いインフレとい

う区別は成り立ちますが、デフレにいいデフレなどありません)

 

参議院選挙を前に思いますが、

自民党に不満があっても結局自民党が政権をとるのは、

維新が言っているように、野党がだらしないからです。

立憲民主党共産党は半分、経済成長を否定しています。

 

経済成長が必要という認識があり、そのための処方箋もきちんとしており、

分配面でもバランスが取れているのは、維新と国民民主党です。

 

自民党に不満があるのなら、維新か国民民主に投票してみてはいかがでしょうか。

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