選挙前になるとどこの政党もアピールに腐心しますが、
新聞やコメンテータの評論はあまりアテにならいので、
私は自分で書籍を読みます。
私はとりあえず、以下の3冊を推します。
①『岸田政権の新しい資本主義で無理心中させられる日本経済』(高橋洋一著) 宝島社
岸田さんが経済を何もわかっていないことがアリアリと伝わってきます。
実務面も安倍・菅元首相に比べると格段に遅いです。
イデオロギー的な側面や情報開示といった面は、私自身は安倍元首相に賛同はしませ
せんが、経済政策と実務面は2人の前首相の方が評価ははるかに上です。
岸田さん、経済学を大学の入門書レベルでいいので一読することを推奨します。
②『自由と成長の資本主義』 柿埜真吾著 PHP新書
理屈は他のリフレ派や消費税増税反対はの人たちと同じですが、
私はこの著者の文学部出身という経歴が大きいと思います。
大学院は経済学部ですが、学士は文学部哲学科です。
(経済学には数学が必要で、哲学は数学に繋がっています)
脱経済成長を唱える経済学部系出身の頓珍漢な論客もいますが、
一般市民がそれを受け入れてしまうのは、どうしても人文系の感覚で経済を見ている
からな気がします。
人文学出身の経歴の著書なら、
世間一般の人が、少しは経済成長を敵視することなく読めると願います。
←理屈というより結構な精神論ですが・・・。
だた、人間、理屈だけでは動かないことが多いので、金科玉条となっている感のあ
る脱経済成長を疑ってみて欲しいものです。
元大阪市長の著書です。
実際に実務に携わった人の運営の様子を読むのがリアリティーがあって良いです。
大学の教授が研究室で運営の仕方についてコメントしていてもほとんど無意味です。
実際に実務に携わっていない人が書いた運営論など、正直、身になることはないで
す。
また、大阪ともなると注目度も規模も他の自治体と比べ物にならないので、
個々の経験談だけにとどまることなく、ある程度の汎用性の高い内容になっているは
ずです。
余談ですが、橋下徹氏が大阪市長時代、とある大学教授が「自分なら大阪府を香港並
みの経済都市にできる(←正確な文言は覚えていないです。大体こんな感じ)」と、
ゴミにもならないコメントを言っていたそうです。
←でしたらその教授、ご自身がそのために実務の世界に飛び込めばいいのにと思わず
にはいられません。
世の中に対する見方が少し変わるかと思います。