『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』(講談社現代新書)

「日本病」

イギリスの経済停滞の「英国病」をもじったものです。

 

バブル崩壊後やリーマンショック後の日本政府の失政が、

平成のデフレを生みました。

 

経済に影響を及ぼせる主体は日銀と政府。

日銀の政策を金融政策、政府の政策を財政政策と呼びます。

 

直近を見返すと、

なぜアベノミクスは途中で頓挫したか。

財政政策が足りなかったからというのが、本書の答えです。

 

日銀は黒田総裁になってから、役割を果たしてきました。

その総裁任期がもう少しで終わります。

 

また、岸田総理も経済オンチです。

「新しい資本主義」と聞こえはいいですが、社会主義を彷彿とさせます。

 

日銀総裁の任命権は総理にありますから、

岸田総理がトンチンカンな日銀総裁を選ばないことを願います。

 

ちなみにですが、

この書籍、いわゆるリフレ派と呼ばれる人たちが訴えてきたことと全く同じです。

リフレ派の代表的存在で、まともな経済学者の高橋洋一氏と言っていることは

ほぼ同じです。

 

リフレ派の人たちの顔ぶれはほとんど同じなイメージがあったので、

普段目にしない人(私が目にしなかっただけであるのは認識しつつ申し上げます)が

リフレ政策の書籍を出すことに、心底胸をなでおろしています。

←特定の人たちがいなくなってしまったら、リフレ政策の正当性が途絶えてしまいます

 ので。

 

リフレ派が浸透することを心から願います。