要請と補償

大手の人材派遣会社が政府の要請にも関わらず、 派遣切りを強行しているという記事を読みました。 直感的に感じたことを書きたいと思います。 これに関しては、 印象論や感情論で語るのではなく、 少し冷静に観察したいものです。 人材会社といえども民間企…

『英語の学び方』(研究社)

久しぶりに英語学習についての本を読みましたが、 結構バランスの取れた内容でした。 著者の問題意識が丁度いい。 巷に流れる書籍が、「成功者の個人的体験記にとどまったノウハウ本」と「研究理論が 前面に出て、学習者が手を出しにくい理論書」の両極端。 …

終戦、原爆、平和への祈り

この時期は毎年、原爆関連の書籍を読んで思いを馳せています。 最近ではオバマ元大統領が広島訪問の重要性を訴えていて、 少しずつ歴史認識が変わってきているのだと感じています。 「世代が変わったから」という理由も大きいかと思います。 アメリカは退役…

ニューズウィーク日本版(『夜の街』のリアル)

今週のニューズウィークですが、 新宿歌舞伎町とコロナのテーマです。 夜の街がコロナ拡大の大きな感染源であるのは否めないですが、 歌舞伎町界隈の店舗も、 コロナ対策のソーシャルディスタンスや消毒は、昼の街以上に行っています。 そのことがあまりマス…

大学定員厳格化

この言葉が最近ではあまり聞かれなくなりましたが、 3年前は結構ニュースで目にしました。 私も生徒を送り出す側として当事者であったため、記憶に非常に残っています。 厳格化することの目的は「首都圏と地方の学生の偏りを是正するため」でした。 (そもそ…

英作文トレーニング

面白そうなので、試しに記事にしてみます。 (ある書籍からの抜粋ですが) もしかしたらシリーズものにするかもです! 趣旨は、 「日本語をそのまま英訳すると削ぎ落ちてしまう行間を埋めていきましょう」的なもの です。 (日本文) 一年生の頃、部活のメンバー…

日本の財政は破綻する?

president.jp 「日本の在世は破綻する」的な論調は私が学生の頃からありました。 私が学生の頃なので、大体2010年~2012年あたりです。 「日本は○○年後に財政破綻する」 この手の書籍がベストセラーになったりしていました。 ふと思い出したので当時のことを…

『緒方貞子回顧録』(岩波現代文庫)

国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子氏が92歳でお亡くなりになり、 彼女についての記録や伝記がいくつも発売されています、 個人的には、 緒方貞子氏の経歴に対して憧憬の念を持っています。 政治学で博士号を取っていますが、 研究者としての未知ではなく、…

コロナ時代の経済危機(池上彰×増田ユリヤ)

この2人の共著が発売されていたので読みました。 池上彰、経済に対する認識が少し変わったのかな。 以前までは経済に関しては、 いわゆる役人の言っていることとほとんど変わらなかったのですが、 ・不況時(例えば世界大恐慌)に増税をすると経済は崩壊する …

Black Lives Matter の日本語訳

大学時代の専攻だったこともあり、 自分でもちょっと考えてみました。 結構難しいです。 通訳者や翻訳者の間でも色々な議論がされていますし、 African American の歴史や社会を研究する人々の間でも議論がされています。 いくつか訳語の候補があったので、…

都知事選の投票率に思うこと

都知事選の投票率が前回よりも低いみたいですが、 選挙には行きましょうよ・・・。 香港でなぜあれだけのデモが起こったかといえば、 自分たちの手の届かないところで(意思の反映されないところで)何かを決められること に反対するためです。 政治に不満や閉…

Newsweek日本版 7/7号

7/7号のNewsweek 日本版は、Black Lives Matter 特集でした。 ミネソタ州ミネアポリスは普段は訪れる人が少ない小さな街です。 その街が今は、追悼と集いの場へと変容しているそうです。 警察に殺害された黒人の名を刻んだ墓標も作られているそうです。 News…

色彩心理(黒)

黒はたとえ他の色と混じったとしても、 そう簡単には他の色に染まったりはしません。 たとえ白と混じったとしてもそれだけで黒が白になるわけでもなく、 そこには黒の存在がしっかりと含まれている「灰色」という形になります。 そしてその特性は黒が好きな…

『人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく』(池上彰、佐藤優)

今の検定教科書って、結構優れています。 ちょっとビックリ。 日々のニュースなど、 専門的な書籍や文献を読まないとならないと身構えなくても、 意外と身近なところに解決策が転がっていました。 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊…

『教育現場は困ってる』(平凡社新書)

【小学校英語についての反論】 私は深く賛同します。 小学校5年生6年生は英語の授業が必修化されています。 小学生にアンケートで英語の授業の感想を聞いたところ、 半分以上が面白いと答えたそうです。 けれども授業の内容は、ほとんどがゲームみたいなもの…

『冠詞のトリセツ』(小倉弘)

冠詞の使い方は日本人学習者にとって 鬼門と言われます。 日本語は数や個数を厳密に区別しないため、 感覚的に習得するのは困難です。 冠詞に加え、複数・単数が絡むとほぼお手上げ、みたいな状態です。 で、 英語の指導者の中には、 迷ったらとりあえず the…

恵比寿ガーデンプレイス

『「他者」の起源』(トニ・モリスン)

著者はトニ・モリスン。 アフリカ系アメリカ人で初めてノーベル文学賞を取った人です。 「人種」という用語は 本来は生物の種類を指す用語で それ以上でもそれ以下でもないはずなのに、 アメリカで人種というと 黒人問題が自動的に浮かび上がってきて政治的…

映画 『ヘルプー心がつなぐストーリー』

舞台は公民権運動期のミシシッピ州。 ある一人の白人女性の編集者が 黒人メイドの証言を書籍化。 証言するメイドも報復を恐れて最初は口を閉じていたけど、 公民権運動の機運が高まる中、 自分たちの身の上を表に出すためにその重い口を開き始める。 当事者…

『外国語上達法』(千野栄一)

著者は東京外国語大学の名誉教授となった言語学者なのですが、 それにも関わらず、語学が苦手だと語り始めます。 大学受験や会社で映画が必要なので再勉強している人にも、 有益なことが書いてあると思います。 ①「忘れることを恐れない」&「目標と目的」 …

『知らないと恥をかく世界の大問題11』(池上彰)

備忘録なので特にコメントはないですm(__)m 知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 (角川新書) [ 池上 彰 ] 楽天で購入

ハリエット(映画)

映画館が解禁になったので行ってきました。 米ドル新紙幣に採用されたアフリカ系アメリカ人の物語。 奴隷として生まれたけで、 北部に逃亡し、その後は南部奴隷を北部に逃がす職務についた黒人女性の物語です。 harriet-movie.jp

報道か人命か

ミネアポリスで白人警官に黒人が殺害された事件に衝撃を受けてますが、 もう一つ、思うことがあります。 この動画を撮影したのは高校3年生の黒人女学生ですが、 その生徒のアカウントに、 「撮影する暇があるならなぜ助けなかった」といった類の誹謗中傷が殺…

『私の早慶大合格作戦2020年度版』(エール出版)

懐かしい高校時代を振り返る意味も込めて。 私の早慶大合格作戦 2020年版 (大学合格作戦シリーズ) [ エール出版社 ] 楽天で購入

『日本はこれからどうするべきか』(高橋洋一)

ただの商品紹介になってしまいますが。

Hidden Figures(邦題:ドリーム)

時は1961年、アメリカとソ連が宇宙開発競争でしのぎを削っており、 NASAで3人の優秀な黒人女性が働いていましたが、 結構な理不尽に会います。 NASAの歴史的偉業を支えた黒人女性の奮闘記です。 ドリーム【Blu-ray】 [ タラジ・P.ヘンソン ] 楽天で購入

『貧困と怒りのアメリカ南部』(彩流社)

今日一日のほぼすべてを費やし、 『貧困と怒りのアメリカ南部』(彩流社)を 読みました。 (大型の書籍で405ページなので、軽く8hかかりましたが) この書籍は、公民権運動を象徴的な3つのイメージを、次のように覆してくれます。 公民権運動は「キング牧師が中…

丸善日本橋

緊急事態宣言が解除され、あちこちの書店を巡る。上は丸善日本橋。

『12 years a slave(邦題:それでも夜は明ける)』

アメリカで白人警官が黒人市民を死亡させた事件、 それに伴う暴動など、 久しぶりに黒人史を振り返っています。 南北戦争前の奴隷制を扱った映画に、 『12 years a slave (邦題:それでも夜は明ける)』があります。 知り合いの方に紹介されて見てみました。 …

マルコムX

卒論を引っ張り出していたらすっかり読みふけってしまいました。 私は黒人史を専攻していました。 で、卒論のテーマはマルコムX。 (公民権運動の主流派だったキング牧師ではなく、ちょっと主流を離れた人物) この人、誤解されることが多く、 「常に白人を目…