要請と補償

大手の人材派遣会社が政府の要請にも関わらず、

派遣切りを強行しているという記事を読みました。

直感的に感じたことを書きたいと思います。

 

これに関しては、

印象論や感情論で語るのではなく、

少し冷静に観察したいものです。

 

人材会社といえども民間企業ですので、利潤を追求するのは当たり前です。

(派遣切りを正当化する意図はありません。派遣切りは倫理的にはよろしくないです。

後述します)

利益が出なければ潰れますので、何としてでも利益を出そうとします。

民間企業が利益を出すことを良しとしない風潮がありますが、

企業は上げた利益の中から法人税を支払っています。

利益が上がれば上がるほど、収める税金は多くなり、

それだけでも財源として社会貢献をしています。

 

また、民間企業で高級を取っている人も、収入が多ければ、

累進課税でその収入に見合った税金を所得税として支払っています。

 

ただし、派遣切りは人道的に正しくはありません。

市場原理では網羅しきれないところは、政府の役割のはずです。

だからこそ、要請するなら補償が必要なのではないでしょうか。

 

その記事を読むだけだと、

「派遣切りは良くない」、「企業が政府の要請を聞かないで勝手に動いている」という

印象を持つ人が多いでしょう。

 

けれど、もう少し状況を冷静に見て、

「やっぱり補償は必要だ」、あるいは、「税金を納めている時点で一定の社会貢献をし

ている」という認識は持っておくべきだと思うのです。