ミネアポリスで白人警官に黒人が殺害された事件に衝撃を受けてますが、
もう一つ、思うことがあります。
この動画を撮影したのは高校3年生の黒人女学生ですが、
その生徒のアカウントに、
「撮影する暇があるならなぜ助けなかった」といった類の誹謗中傷が殺到しているとの
こと。
このような告発したものに対する批判といえば、
ケビン・カーター(報道写真家)の『ハゲワシと少女』の写真が有名です。
ハゲワシが餓死寸前のスーダンの少女を狙っている写真で、
ピューリッツァー賞を取っています。
掲載したのはニューヨークタイムズですが、
「なぜ少女を助けなかったのだ」ということで、
「報道か人命か」というメディアの姿勢を問う社会的な論争に発展しました。
職業としてそのような告発をする人や機関であっても、
大きな論争を呼ぶテーマです。
今回のミネアポリスの事件において、
告発した高校生の少女をこのような論争に巻き込むのは、
正直、酷だと私は思います。
相手は大人の男性4人(しかも警官なので武器も持っている)に対して
女子高生が1人で立ち向かえ、ということなのでしょうか。