大学定員厳格化

この言葉が最近ではあまり聞かれなくなりましたが、

3年前は結構ニュースで目にしました。

私も生徒を送り出す側として当事者であったため、記憶に非常に残っています。

 

厳格化することの目的は「首都圏と地方の学生の偏りを是正するため」でした。

(そもそも厳格化することは国による干渉ではないか、

などの是非については、ここではおいておきます)

 

私が一番不満に思っているのは、

是か非かよりも、

本当にその目的が果たせているかどうかの検証がなされていないこと、

また、そのための修正や是正の動きがないことなんです。

 

早慶上から漏れた学生はMARCHに、MARCHから漏れた学生は日東駒専に、

という風に、結局は地方に流れるのではなく首都圏の大学でレベルを落として進学して

います。そのような記事のいくつも出ていました。

 

目的を果たせなかったときに検討も是正もされず、

言ってしまえば放置みたな状況が一番やるせないです。

当時、どれだけの生徒が害を被ったことか。

 

おそらく官僚は、また違う目的を繰り出してこの政策を推し進めようとするでしょう。

今はコロナで大学にまつわる懸念事項は定員厳格ではなく、

そもそも入試を実施できるかどうか、かな。

 

ただやっぱり、振り返って検証はしないといけない。

そう思うのです。