『医学部攻略の英語』(河合出版)

医学部を目指している生徒がいるのでこの問題集を全て解きました。

で、医学部を目指すなら、国公立に関しては「医学部用の問題集をやる必要はない」

という結論に達しました(笑)。

 

私立の場合、総合大学の中に医学部ならまだしも、

医科大の問題は正直コントロール不可です。バクチになってしまうのが否めません。

 

私が集めた情報ですが、

総合大学の中に医学部があれば他の学部の先生方の見地が入るため、

マニアックと言えども多少は常識的な範囲に近づくが、

医科大の場合は基本的には医学の教授しかおらず、

どうしてもマニアックになってしまう、らしいです。

 

で、国公立の場合、

英語は基本的には文系学部・理系学部で同じ問題になります。

そのため、医学部用の問題集を使っても、あまり効果意味がないのでは、

という結論になりました。

(医学部用の単語帳をやっておくのは悪いことではありません)

 

<東大・京大×『医学部攻略の英語』>

 あまり意味がありません。この問題集に載っている問題と実際の過去問の傾向が

 違いすぎますし、平均的なレベルはこの問題集よりも東大・京大の方が上です。

 東大・京大の医学部を目指すのなら、通常の参考書ルートを使って

 学習していった方が合格するはずです。

 

<筑波・千葉大レベル×『医学部攻略の英語』>

 ケーズバイケース。このラインの大学なら、問題の傾向や難易度は比較的オーソドッ

 クスで、一通りの学習(単語熟語文法の暗記と英文解釈)が終わっていて、

 アウトプット中心に演習したい生徒なら、やってもいいかと思います。

 (明らかにオーバーワークな問題(筆者の意見を300字程度で述べなさい的な問題)は、

  こちら側で間引くことをお勧めします)

 

 出典大学は地方国立~旧帝大(下位のオーソドックス)なので、

 筑波・千葉大ラインのアウトプットには丁度いいかなと。

 やるなら、夏休みか9月以降になるかと思います。

 

 ただし、英語があまり強くない生徒、理系科目が完成していない生徒には、

 通常通りの学習ステップ(Riseシリーズや河合のプラチカシリーズ)を優先させます。

 

*地方国公立一般なら、この問題集の方がレベルは上です。

 この問題集は確実にオーバーワークになりますので、

 レベルに合った問題集を選びましょう。

*医学、生物系の英文を読みたいからやっておくか~、ぐらいで丁度いいです。

*全部をやらなくても構いません。指導する側が適宜、解かせていく感じ。

 

★ちなみにですが、たまに共通テストレベルのものも載っています。

 北里大や東京女子医大などの私大で、設問は全て記号です。

 レベルはあまり高くありません。

 共通テストが75%前後くらいで、量とスピードのバランスが崩れないくらいのもので

 練習させたいという生徒相手なら、1ヶ月~1ヶ月半くらいのつなぎとしてやらせるの

 も効果があるかと思います←その間、共通テスト8割以上に必要な暗記もの(単語や熟

 語になるかとは思いますが)を蓄積させておく。

 

こんな感じでしょうか。

 

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