『折れない心』(橋下徹)

大阪市長の橋下さん。

新刊が出ていましたので読みました。

 

解散総選挙が近いと噂される中、

できる限りの書籍を読んで備えたいものです。

 

著者も書いている通り、

私もポピュリズムという単語が嫌いです。

 

ポピュリズムとは大衆迎合主義という意味ですが、

選挙で民の民意をバックに当選して、その民のための政治をすることが

なぜ迎合なのか。

著者が府知事・市長をやっていた頃のこの手の批判には、

違和感しかありませんでした。

 

それと同時に、マスコミや評論家、大学教授はただ批判するだけ、外野からやいのやい

の言うだけという確信を得ました。

 

選挙民の民意を得て、その人たちに向けて政治を行うのがポピュリズムであり、

批判すべき対象なら、

宗教団体の支持を得てその団体のために政治をするとある政党も、

ある種の迎合です。

 

また、評論家やコメンテーターがポピュリズムという言葉を使う時、

どうしても「一般大衆は正しい知識や見識を持ち合わせておらず、正しい判断が

下せない。それに対して自分たちは博識で正しく見ている」というニュアンスが

にじみ出ていました。

 

実際に維新が大阪で大勝し続け、交通費公開や議員報酬の削減などを実行している

姿を見ると、実際にものごとを動かせるのは政治だと感じますし、

実際に動かせるという閉塞感の打破を与えてくれているのも維新です。

 

評論家が言うように一般大衆が無知であるなら、

評論家が政策を判断するのではなく、一般大衆が勉強すればいいだけです。

訳の分からない自説を垂れ流す評論家がいるくらいですから、

私は自分で読書します。

 

思い返してみれは、維新が初めて発祥したのは私が大学生の時。

当時は橋下さんに対する好き嫌いで維新を判断する風潮があった気がします。

また、今でこそネットが発達していますが、当時はネットの黎明期。

 

ネット上には意見というよりは罵詈雑言が飛びかっている時代でした。

(今でも改善されていないのは確かですが)

ようやく、読み手である我々にも、情報やネットとどのように付き合っていけばいい

か、手探りではありますが、ノウハウが蓄積されつつあると感じます。

 

断っておきますが、全面的に維新に賛同しているわけではありません。

人間ですから全ての側面で趣味や興味が一致することはあり得ません。

ですので、私が維新を推すのは、「他の政党に比べてここかな」くらいです。

 

橋下さんも著書の中で言っていますが、

「持論持つ。そのためには膨大の量のインプットが大切」というのは

まさにその通りだと思います。

 

なので私も、本を読み漁ります。

 

書籍も値段が上がっています。

物価対策をきちんとしてくれる政党に一票を入れます。

岸田さんはアテになりません・・・。