PISAの結果に思うこと

2018年のPISA調査で、

日本の読解力の順位が過去最低の15位に下がったと騒がれました。

 

率直にこれ、少し騒ぎすぎではないでしょうか。

 

そもそもPISA調査は、高校生全員を対象にした「全数調査」ではないです。

(←文科省のまとめた報告書にもそのように記載があります)

一部の人だけを抽出した「標本調査」です。

 

そうすると、本当の平均値と比べて若干は幅があるはずではないでしょうか。

日本は504点で15位でしたが、スウェーデン及びニュージーランドは506点で11位で

す。

4位の差がありますが、たった2点です。一問の誤差くらい、日常生活ではよくあるはず

です。

また、ドイツは498点で20位ですが、11位から20位は統計的な有意差はないはずです(つ

まりは誤差の範囲内)。

ちょっと騒ぎすぎではないでしょうか。

 

また、というか、

2018年に1位をとったのは「北京・上海・江蘇・浙江」、3位が「マカオ」。

そもそも国ではないです。

 

国ではなく一地方が参加できるのが不思議なのですが、

一地方と競ってどこまで意味があるのか、結構気になります・・・。

(←日本でいうなら、「東京」として参加しているようなもののはずです)

 

「中国に抜かれた」という危機感があるみたいですが、

私は少々違和感を感じています。

トップに躍り出ているのはあくまでたったの4都市です。