『もう迷わない! どの政党に投票すればいいか決められる本』(ワニブックス)←解散総選挙の前に読んでおきたいもの⑥

解散総選挙の前の読んでおきたいシリーズとして、

この書籍、手軽に読めます。

 

↓リンク先↓

もう迷わない! どの政党に投票すればいいか決められる本 | NPO法人Mielka |本 | 通販 | Amazon

 

著者はNPO法人でして、

NPOの特性として政治的に中立である必要があるため、

あまり政治色を加えず、事実を列挙している体裁を取っています。

→事実を列挙といっても、最低限のことだけを載せていることと、

 図表を使ったりなどの手法が取られているので、あまり無機質な印象は受けません。

 

ちなみにですが、

政治色を加えていないといっても、

「選挙は行った方がいい」「1票で結果が変わる可能性がある」という問題意識が

根底にあります。

→「1票で結果が変わる可能性がある」というのは、

 国政ではほどんどないが、市町村レベルの選挙ではたまにあるそうです。

 

で、この書籍の面白さは以下の通りです。

私はこの書籍を推奨します。

 

①現実的

 この辺は価値観が入るかもしれませんが、

 

 「ある政党の政策や思想が自分と完全一致することはないので

  自分にとって譲れないものが一致していればいいかぐらいの「部分一致」で

  割り切ってしまいましょう」

 

 と言っています。

 私もそこは同意。所詮政党も人間の集まりなのですから、部分一致くらいに思ってい

 ないと話が進まないでしょ。

 

②野党の監視の仕方

 なるほどと思いましたが、

 

 「政策を実現するには与党にならないといけない。野党だから無責任に適当なことを

  言っているだけかどうかはチェックしたほうがいい。公約に明らかに実現できそう

  にないことが書かれていたら、その政党は要注意」

 

 確かにその通りです。

 

③政党ごとの立ち位置の図表

 後半部分に出てくる箇所ですが、ここだけ目を通すだけでも十分だと思います。

 現在投票権は18歳以上の人に与えられているので、場合によっては高3生が選挙可能

 ということもありえます。高校時代に政治経済の授業を履修していない高校生でも、

 この箇所だけでも目を通すと面白みを感じられるかと思います。

 

 この図表は各テーマについての各政党の立ち位置を表しています。

 例えば「夫婦別姓」だったら、

 右にNo、左にYesの軸を設け、各政党がどの位置にいるかを視覚化しています。

 

というわけで、私はこの書籍を推奨いたします。


 

『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』

リンク先はこちら。

替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方 | 国分 峰樹 |本 | 通販 | Amazon

 

半分自分の好みになるのでしょうが、私はこの書籍、非常に好きです。

ビジネス書は基本的に個人的な経験談を中心にすることが多いですが、

この著者は大学院(修士)を卒業し、その後に就職して企業人を全うしています。

 

この著者の専門性の磨き方は学問の先行研究をベースにしており、

アカデミアそのものです。

 

この書籍、学問と実務を融合させていると感じます。

私は大学が大好きですので、好みの問題かもしれませんが、

内容が頭に入ってきやすかったです。

 

ネタバレになりますが、

 

「答えを探す」ことよりも、「そもそも問いを立てること」の方が大切だ。

 

というフレーズには納得がいきました。

いくら頑張ってもうまくいかないのはかなりの割合で努力する方向性が間違っているか

ら、つまりは「探そうとしているものを間違えている(立てるべき問いを間違えてい

る)」可能性が高いのではないでしょうか。

 

私は普段、読書は趣味と実益を兼ねて行っていますが、

答えを見つけるための読書ではなく、「問いを探すための読書も大切」という

筆者の提言には非常に納得がいきました。

 

この書籍、第2刷になっていて売れている様子なので、

この先も売れ続けることを祈ります。


 

鈴木宗男 離党(除名?)

やっとこの日が来ました。

早く処分したほうがいいのではと思っていましたので(笑)。

 

この人のロシア擁護は嫌悪感すら感じます。

 

この人が言っている「日本と同じ惨禍を繰り返させてはならない」という言説は、

頭がおかしいとしか思えません。

 

太平洋戦争は日本側が仕掛けたものです。

それを仕掛けられた側のウクライナと同一視するのがどういう根拠に基づくのか、

甚だ不明です。

 

ウクライナはあくまでも主権国家であり、主権国家を一方的に蹂躙したロシアに

非があるのはあるのは自明の事実です。

 

にも関わらず、とにもかくにも停戦だの、日本と同じ惨禍を繰り返してはならないなど

と主張するのは、もはやただの馬鹿です。

 

この離党には清々しています。

 

あくまでもネットのコメント欄に書いてあったことですが、

「維新を応援したいんだけど、この人がいるから外交面が不安。ならば自民党に投票し

ておいた方がまだマシだ」、あるいは「中国が日本に攻めてきた時、すぐに抵抗せずに

すぐに降伏するのだろうか」というコメントをいくつか目にしました。

 

本当にその通りです。

 

あくまでも予想の域を超えないですが、

この人が維新にいたから維新に投票しなかった人たちも一定するいるのではないでしょ

うか(ネットのコメントをうのみにする気はありませんが)。

 

この人がいなくなり、維新の支持率が上がることを願います。

 

また、次の参議院選挙でこの人が落選することを祈ります。

教育業界に身を置くものとして気を付けたいこと

私は教育業界(塾という民間企業)に身を置いています。

正社員としての勤続年数が合計で8年になろうとしています。

(会社数としては2社です)

で、感じることは多々出てきます。

 

以下の私の考えは、

塾業界に限ってのことです。

教育業界と言っても、学校の先生はどうであるかは存じません。

(私自身、携わったことがないですし)

あくまでも塾業界ということでお読みいただければ幸いです。

 

この業界、しかもこの職種(講師職)、奇妙奇天烈な人種が多いです。

卑下する気は毛頭ありませんが、

この業界、特にこの職種、私も含め、社会不適合者と紙一重です。

(←個人的な経験談ですが、

 総合職(教室長的なポジション?みたいなもの)でも社会不適合者はいました。

 :私のフリーター時代の〇〇ゼミナールのとある室長さん)

 

①まず、子供を相手にするという点。

「子供が好き」「子供の成長を見届けたい」という言葉の響きは素晴らしいですが、

「大人を相手にできない」ことと紙一重です。

 

今まで自分が勉強してきたことを切り売りするという点で、

そして、物をあまり知らない子供相手にするという点で、

一般社会からはみ出してきた人が参入しやすいエリアになります。

 

もちろんそのような人ばかりではなく、向上心を持っている人もいますが、

世間的なイメージは良くない傾向があります。

 

また、今まで会社を去った人たちを見てみると、

学力はあるけど(無駄に)プライドが高い、こだわりが強い、相手の話を聞いていない

人たちが会社を去る傾向が多いように思います。

 

自分に誇りを持つのは良いことなのですが、その誇りと驕りは表裏一体なのだと

感じます。

 

で、不祥事があった時の注目度は他の業界よりも高い気がします。

「四谷大塚」元講師2人目の逮捕 同僚と共謀し女子児童を授業中に計画的“盗撮”か(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

 ↑

現在巷を賑わせている事件です。

 

②大学受験に多い傾向かもしれませんが、英語を例にしてみますと、

自分の勉強法を絶対だと思う講師が多いです。

ご自身がそれで成功しているのだからそれを元に授業を展開するのは

ある意味で至極当然なのですが、

全員に当てはまる汎用的なやり方かどうかは、少し気に留めたいものです。

 

私も波長の合う生徒に授業を行うことが多いですが、最大限、そのことについては

意識しているつもりです。

 

ではどうすれば汎用性、あるいは客観性を保てるのかというと、

先行研究を渉猟するしかない気がします。

一般的なビジネス書だとご自身の経験(つまりはその人が見える範囲、見てきた範囲のみ

)の経験談が中心になりますが、大学の研究論文などでは(もちろん経験に依拠するこ

とはありますが)、サンプルとなるデータの量が圧倒的に違います。

 

データ量が多ければ一般的には信憑性は増す傾向にありますので、

大学の先行研究は絶対に大切にすべきです。

 

特に、英語学だけではなく、英語指導法や英語学習法についても研究分野として

扱われており、それに関連する書籍も出ています。

新書で読めれば負担は少ないのですが、学術書とまではいかなくてもある程度の重厚さ

を持った書籍を読まなければいけない場面もあります。

 

それでも私はそのような書籍は読んでいます。

半分趣味ですし、半分実益を兼ねてのことです。

 

私は大学院には進まず、学士卒ではありますが、

客観性を持たせるという意味で、その分野の先行論文や先行研究には

敬意を払うべきだと考えます。

 

あるいは、読書習慣は大切です(自分と意見の同じ人の書籍ばかり読むという傾向は、人

間誰にでもありますが)。

 

自分の名誉のために申し上げておきますと、

私は読書や学術書(に近いもの)を読む習慣はありますし、

保護者との電話対応、三者面談などもきちんとこなしております(笑)。

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解散総選挙の前に読んでおきたいもの⑤

↓今日はこれです↓

『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』(集英社新書

 

元明石市市長の書籍です。

 

ありきたりな感想になってしまいますが、

「まずは選挙に行きましょう」かな・・・。

 

この人、

議会や族議員のような既得権益や、

そこと癒着しているマスコミを全て的に回して12年間頑張って来られました。

もちろん公務員も既得権益として、この元市長の敵。

 

その泉さんが孤軍奮闘、頑張っていられたのは、

著書にもある通り「市民の声」。

 

たとえネガティブキャンペーンを張られても

それが既得権益者の醜い抵抗であることを確信していた。

 

だからこそ、政治家を続けられたというのは、

この人が他の著書でも書いてあったことです。

 

で、実績も上げた方ですので、

この人が選挙に行きましょうと言えば、説得力があるかと思います。

 

にしても、

既得権益との闘い、地方分権」を目指しているのなら、

維新と親和しそうですが、

そこはケミストリーなのでしょうか。


 

維新とは相容れないみたいです。

岸田さん、減税処置??

ちょっとびっくり。

岸田さんの口から「減税」。

 

↓記事はこちら↓

経済対策5本柱を発表 「年収の壁」解消や減税措置を検討(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 

関連記事を読むと、あくまでも投資のための減税で、

多分消費税は減税しなさそうですが、

岸田さんの口から減税という言葉が出てきたことがびっくり(笑)。

 

で、税金関連といえばトリガー条項。

車は使わない身ですが、トリガー条項について思うことがあります。

 

トリガー条項は2重課税ですが、

この条項がここまで注目を集めることになったのって、

もちろんガソリン価格が上がっているからもそうですが、

岸田さんだから注目を集めている気がします。

 

“ガソリン価格”の約4割が税金? 二重課税も問題に… 新潟県内2週連続値下がりも高い水準続く(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 

連日、ヤフーニュースに上がってきますが、

トリガー条項自体は、安倍・菅元総理の時代にもありました。

(草案は旧民主党時代に作成)

 

なので、「単に今まで注目を集めていなかっただけ」だと思います。

安倍元首相の時に消費税を2度にわたって上げましたが、

その時にはあまり話題に上がった記憶がないような・・・。

 

安倍元首相は回顧録にもある通り、財務省と戦った首相です。

それに対して岸田さんは、隙あらば増税、あるいは宏池会、はたまた財務省のポチ(ご本

人はそう呼ばれると全力で否定するらしいですが)という認識が国民にあります。

 

ですので、トリガー条項がここまで注目を集めているのは、

ガソリン価格上昇もそうですが、単に岸田さんのイメージと相まってのことな気がしま

す。

 

一度付いたイメージは払拭するのは難しいですので、

もうしばらくはトリガー条項について、話題に上がるでしょう。

 

②10/19にて

 ホントに減税する気なのですね(ちょっと見直したかも)。

 

 岸田首相 期限付き所得税減税、自公両党に検討を指示へ(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース

 

 あとは規模を明示してくれれば言うことなしです。

 まあ規模に関しては、後から発表があることでしょう。

 

 で、私が思うところは以下の通り。

 

 コメント欄には「所得税では全員に恩恵がいかない」「所得税ではなくて消費税減

 税」といったものが目立っていますが、私は所得税でも問題ないと思います。

 所得税を支払っていない非課税世帯には給付を組み合わせれば、

 消費税とほぼ同じ効果が得られるはずです。

 

 手元に可処分所得が残れば物価高対策になりますので、

 そういう意味では、消費税、所得税社会保険料の全てがその効果を持ちえます。

 

 所得税のみならず社会保険料も、払っていない世帯に対して給付処置が必要に

 なってくるでしょうから、手間が一番かからないのは消費税であるのは間違いないか

 と思います。

 

 ネットコメントに対する私の結論としては、

 「所得税ではあまり意味がない」というよりかはむしろ、

 「所得税でもいいけど、即効性と手間というの観点からすると消費税減税の方がベタ

 ー」というのが正解かと思います。所得税は否定しなくてもいいかと。

英検準1級×S-CBT

今回、英検準1級に合格した生徒(1名だけですが)はS-CBT受験での合格です。

で、年3回の受験とは少し違うと感じた点があるので、参考までに記事にしてみます。

(あくまでも1名のデータになりますので、憶測の域を出ないですし、

その憶測も汎用性があるかも疑わしいですが・・・)

 

その生徒の得点は、

 筆記:26/41(63%)、リスニング:15/29(51%)、ライティング:12/16(75%)

 (筆記+リスニング:41/70(58%))

という感じでした。

 

通常、ライティングが12/16で合格するのは、筆記が65%以上のことが多く、

逆に筆記が6割ほどで合格するには、ライティングは13~14/16くらいは必要になってき

ます。この点数で合格になるのは、正直レアケースかと思います。

 

ただ1点、もしかしたらS-CBTだからこの得点でも受かった、という気もします。

どういうことかと言いますと、

S-CBTの受験方式は、試験会場に行って、筆記・ライティング・リスニングを

全て1日に行いますが(スピーキングはレコーダーに吹き込みます)、

筆記(つまりは単語問題や長文問題)は全てパソコンの画面上で完結します。

 

パソコン上で長文を読んで解答する、という意味です。

つまり、通常の試験方式と違い、

紙に書き込んで作業しながら読み進めることができません。

一文が長い場合、紙の上では文章構造を明確にするために固まりごとにスラッシュを

入れながら読み進めることが可能ですが、S-CBTだとそれができません。

 

ということは、

頭の中だけで全て処理しないといけないため、ハードルは上がります。

 

私見ですが、

この点を考慮して、S-CBTは合格基準が少し下がるのでは、と感じました。

(どのくらい基準が下がるかも推測値ですが、おそらく5%~10%くらいでしょう

か・・・)

 

その生徒、共通テストの英語はリーディング・リスニング共に、

通常の英検準1級に合格する生徒たちの成績と同じくらいの得点にいますので、

当日よほど調子が悪かったというわけではないのなら、

多分、S-CBT受験のボーダーが少し低いのかな、と推測しております。