教育業界に身を置くものとして気を付けたいこと

私は教育業界(塾という民間企業)に身を置いています。

正社員としての勤続年数が合計で8年になろうとしています。

(会社数としては2社です)

で、感じることは多々出てきます。

 

以下の私の考えは、

塾業界に限ってのことです。

教育業界と言っても、学校の先生はどうであるかは存じません。

(私自身、携わったことがないですし)

あくまでも塾業界ということでお読みいただければ幸いです。

 

この業界、しかもこの職種(講師職)、奇妙奇天烈な人種が多いです。

卑下する気は毛頭ありませんが、

この業界、特にこの職種、私も含め、社会不適合者と紙一重です。

(←個人的な経験談ですが、

 総合職(教室長的なポジション?みたいなもの)でも社会不適合者はいました。

 :私のフリーター時代の〇〇ゼミナールのとある室長さん)

 

①まず、子供を相手にするという点。

「子供が好き」「子供の成長を見届けたい」という言葉の響きは素晴らしいですが、

「大人を相手にできない」ことと紙一重です。

 

今まで自分が勉強してきたことを切り売りするという点で、

そして、物をあまり知らない子供相手にするという点で、

一般社会からはみ出してきた人が参入しやすいエリアになります。

 

もちろんそのような人ばかりではなく、向上心を持っている人もいますが、

世間的なイメージは良くない傾向があります。

 

また、今まで会社を去った人たちを見てみると、

学力はあるけど(無駄に)プライドが高い、こだわりが強い、相手の話を聞いていない

人たちが会社を去る傾向が多いように思います。

 

自分に誇りを持つのは良いことなのですが、その誇りと驕りは表裏一体なのだと

感じます。

 

で、不祥事があった時の注目度は他の業界よりも高い気がします。

「四谷大塚」元講師2人目の逮捕 同僚と共謀し女子児童を授業中に計画的“盗撮”か(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

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現在巷を賑わせている事件です。

 

②大学受験に多い傾向かもしれませんが、英語を例にしてみますと、

自分の勉強法を絶対だと思う講師が多いです。

ご自身がそれで成功しているのだからそれを元に授業を展開するのは

ある意味で至極当然なのですが、

全員に当てはまる汎用的なやり方かどうかは、少し気に留めたいものです。

 

私も波長の合う生徒に授業を行うことが多いですが、最大限、そのことについては

意識しているつもりです。

 

ではどうすれば汎用性、あるいは客観性を保てるのかというと、

先行研究を渉猟するしかない気がします。

一般的なビジネス書だとご自身の経験(つまりはその人が見える範囲、見てきた範囲のみ

)の経験談が中心になりますが、大学の研究論文などでは(もちろん経験に依拠するこ

とはありますが)、サンプルとなるデータの量が圧倒的に違います。

 

データ量が多ければ一般的には信憑性は増す傾向にありますので、

大学の先行研究は絶対に大切にすべきです。

 

特に、英語学だけではなく、英語指導法や英語学習法についても研究分野として

扱われており、それに関連する書籍も出ています。

新書で読めれば負担は少ないのですが、学術書とまではいかなくてもある程度の重厚さ

を持った書籍を読まなければいけない場面もあります。

 

それでも私はそのような書籍は読んでいます。

半分趣味ですし、半分実益を兼ねてのことです。

 

私は大学院には進まず、学士卒ではありますが、

客観性を持たせるという意味で、その分野の先行論文や先行研究には

敬意を払うべきだと考えます。

 

あるいは、読書習慣は大切です(自分と意見の同じ人の書籍ばかり読むという傾向は、人

間誰にでもありますが)。

 

自分の名誉のために申し上げておきますと、

私は読書や学術書(に近いもの)を読む習慣はありますし、

保護者との電話対応、三者面談などもきちんとこなしております(笑)。

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