今回、英検準1級に合格した生徒(1名だけですが)はS-CBT受験での合格です。
で、年3回の受験とは少し違うと感じた点があるので、参考までに記事にしてみます。
(あくまでも1名のデータになりますので、憶測の域を出ないですし、
その憶測も汎用性があるかも疑わしいですが・・・)
その生徒の得点は、
筆記:26/41(63%)、リスニング:15/29(51%)、ライティング:12/16(75%)
(筆記+リスニング:41/70(58%))
という感じでした。
通常、ライティングが12/16で合格するのは、筆記が65%以上のことが多く、
逆に筆記が6割ほどで合格するには、ライティングは13~14/16くらいは必要になってき
ます。この点数で合格になるのは、正直レアケースかと思います。
ただ1点、もしかしたらS-CBTだからこの得点でも受かった、という気もします。
どういうことかと言いますと、
S-CBTの受験方式は、試験会場に行って、筆記・ライティング・リスニングを
全て1日に行いますが(スピーキングはレコーダーに吹き込みます)、
筆記(つまりは単語問題や長文問題)は全てパソコンの画面上で完結します。
パソコン上で長文を読んで解答する、という意味です。
つまり、通常の試験方式と違い、
紙に書き込んで作業しながら読み進めることができません。
一文が長い場合、紙の上では文章構造を明確にするために固まりごとにスラッシュを
入れながら読み進めることが可能ですが、S-CBTだとそれができません。
ということは、
頭の中だけで全て処理しないといけないため、ハードルは上がります。
私見ですが、
この点を考慮して、S-CBTは合格基準が少し下がるのでは、と感じました。
(どのくらい基準が下がるかも推測値ですが、おそらく5%~10%くらいでしょう
か・・・)
その生徒、共通テストの英語はリーディング・リスニング共に、
通常の英検準1級に合格する生徒たちの成績と同じくらいの得点にいますので、
当日よほど調子が悪かったというわけではないのなら、
多分、S-CBT受験のボーダーが少し低いのかな、と推測しております。