英検準1級(2023年度第3回)

今回、英検準1級をコースとして開催しました。

(今までは個別授業では対応していましたが、3人~4人の集団授業で一斉に行うのが初めて、という意味です。コース期間は4ヶ月の全15回)

4人中、2人合格という結果になりました。

 

現在私は英検準1級の統括役で、コースの立ち上げを全て行いました。

(長文、リスニング、英作文のカリキュラム作成を全15回で作成)

 

で、汎用的なことをまとめてみました。

 

①コース開始時の学力(判断の仕方は大きく以下の2つ)

 3~4か月で合格にもっていくには、コース開始時の学力で生徒を選定が必要。

 (1)英検準1級の問題で6割くらいなら、共通テストで70%~75%くらい得点が出ることが多いです。

 →なので、英検準1級コースに入れるかどうかの可否を判断するのに、共通テストを使用する。

 →判定テストとして共通テストを解かせ、60%台後半の生徒に許可を出す。

 (2)パス単の進捗度

  本番を迎えるときに1000個の単語を2周はして(←回数そのものが重要というわけではなく、あくまで最終目標は定着しきっていることにあります)臨みたいものです。

  ですので3ヶ月で合格するには、パス単は500前後までは進んでいる必要があります。

  ちなみに今回合格した2人は、それぞれ300個(本番時には1000個は1周し、500個は定着した)、と700個(1000は1周し、300個は定着した)といった具合です。

 

 *東進でも英検準1級の講座(90分×10回)がありますが、

  受講させるか迷うなら、上記の2つが大きな判断基準になるかと思います。

 

(番外編)

 このコースとは別に、個別で駆け込みで英検準1級に突っ込んだ生徒がいます。

 その生徒の学習具合も、結構参考になりそうでした。

 

 その生徒は駆け込みなので、そもそもパス単はやっていません←マジです。

 ただし、その生徒、ターゲット1900は全て終わっている状態です。

 

 で、結果は以下の通り。

  大問1:壊滅的(25問中、8問~9問くらい)

  大問2以降の長文:結構戦いました。16問中12問正解。

            私も過去問は7年分くらい解いていますが、多分、この正答率は偶然ではなく、同じような数値に収まるはずです。

           ただし、積極的な正解ではなく、消去法での正解も含みます。

  *このように大学受験の単語帳だけで固めていった場合、長文はそれなりの数値が出せます。

   ただ、消去法での正解も含み、消去法で選ぶ場合には、正解以外の選択肢を全て読み込む必要があります。また、長文の中にも英検準1級の単語は出てきますので、大意は現代文の力を使って推測しています。それゆえ、時間はかかります。

   (この生徒の場合、英作文の時間がきちんと確保できなかったと言っていました)

 

  *東進の講座に置き換えると、

   受講させる判断として、先ほど述べた2つでもいいですが、

   「高速マスターの共通テストレベルのものと上級英単語を完全修得」に据えるのもありかと思います。

 

今度の6月から設問の形式が変わります(英語での要約が追加)ので、

またカリキュラムを改定する必要がありますので、若干トホホっていう感じですが、

生徒にいいものを提供できるように改善していきたいと思います。

 

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