英検準1級(2023年度第3回)

今回、英検準1級をコースとして開催しました。

(今までは個別授業では対応していましたが、3人~4人の集団授業で一斉に行うのが初めて、という意味です。コース期間は4ヶ月の全15回)

4人中、2人合格という結果になりました。

 

現在私は英検準1級の統括役で、コースの立ち上げを全て行いました。

(長文、リスニング、英作文のカリキュラム作成を全15回で作成)

 

で、汎用的なことをまとめてみました。

 

①コース開始時の学力(判断の仕方は大きく以下の2つ)

 3~4か月で合格にもっていくには、コース開始時の学力で生徒を選定が必要。

 (1)英検準1級の問題で6割くらいなら、共通テストで70%~75%くらい得点が出ることが多いです。

 →なので、英検準1級コースに入れるかどうかの可否を判断するのに、共通テストを使用する。

 →判定テストとして共通テストを解かせ、60%台後半の生徒に許可を出す。

 (2)パス単の進捗度

  本番を迎えるときに1000個の単語を2周はして(←回数そのものが重要というわけではなく、あくまで最終目標は定着しきっていることにあります)臨みたいものです。

  ですので3ヶ月で合格するには、パス単は500前後までは進んでいる必要があります。

  ちなみに今回合格した2人は、それぞれ300個(本番時には1000個は1周し、500個は定着した)、と700個(1000は1周し、300個は定着した)といった具合です。

 

 *東進でも英検準1級の講座(90分×10回)がありますが、

  受講させるか迷うなら、上記の2つが大きな判断基準になるかと思います。

 

(番外編)

 このコースとは別に、個別で駆け込みで英検準1級に突っ込んだ生徒がいます。

 その生徒の学習具合も、結構参考になりそうでした。

 

 その生徒は駆け込みなので、そもそもパス単はやっていません←マジです。

 ただし、その生徒、ターゲット1900は全て終わっている状態です。

 

 で、結果は以下の通り。

  大問1:壊滅的(25問中、8問~9問くらい)

  大問2以降の長文:結構戦いました。16問中12問正解。

            私も過去問は7年分くらい解いていますが、多分、この正答率は偶然ではなく、同じような数値に収まるはずです。

           ただし、積極的な正解ではなく、消去法での正解も含みます。

  *このように大学受験の単語帳だけで固めていった場合、長文はそれなりの数値が出せます。

   ただ、消去法での正解も含み、消去法で選ぶ場合には、正解以外の選択肢を全て読み込む必要があります。また、長文の中にも英検準1級の単語は出てきますので、大意は現代文の力を使って推測しています。それゆえ、時間はかかります。

   (この生徒の場合、英作文の時間がきちんと確保できなかったと言っていました)

 

  *東進の講座に置き換えると、

   受講させる判断として、先ほど述べた2つでもいいですが、

   「高速マスターの共通テストレベルのものと上級英単語を完全修得」に据えるのもありかと思います。

 

  *蛇足ですが、英検準1級のパス単がある程度定着しているのにも関わらす

   見たことがない単語があり、「英検1級のパス単もやったほうがいいのですか」

   「長文に出てきた単語を全て暗記したほうがいいですか」という質問がくる時が

   あります。

   その場合、「知らない単語にチェックをさせ、ターゲット1900などの大学受験用の単語帳に載っているか」を確認させてください。

   意外と載っていることがある可能性が高いです。

   →知らない単語というのは「英検準1級だと当たり前すぎて書いていない」というのがその理由になります。

   やたら難しい単語を覚えるよりかは大学受験用の単語帳(東進やマナビスなら単語アプリ)に取り組ませた方が得点が安定します。

   →高1生や高2の10月くらいまでの比較的学年が下の生徒だと、このケースに当てはまることがあります。

 

今度の6月から設問の形式が変わります(英語での要約が追加)ので、

またカリキュラムを改定する必要がありますので、若干トホホっていう感じですが、

生徒にいいものを提供できるように改善していきたいと思います。

 

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過去問を解いてます(中央大)

【赤本の注意点】←前提として

赤本は基本的には実力養成のための代物ではありません。

解答解説も一言で済まされていますので、

「実際に時間を測って解く」、「取れる問題を取って確実に合格ラインに達する」

などの技術的側面のため使用します。

過去問を解くことばかりに集中して今まで学習してきた問題集や参考書の復習を

疎かにすると、思っているよりも伸びが鈍化します。

 

それはさておき、以下では、

それぞれの大学・学部ごとの特徴をまとめました。

もちろん、私が解いた範囲の中でという条件付きですが。

 

①法学部(2019年~2021年)

 問題が法学科と国際企業関係法学科・政治学科で問題が異なります。

 下記は法学科ですが、国際企業関係法学科・政治学科の問題の傾向、レベルは

 ほとんど変わりません。国際企業関係法学科と政治学科を志望する方も、

 ある程度は参考になるかと思います。

 

 大問1と大問2の完成具合が合否を左右するはずです。

 大問3以降は長文、文法(穴埋め、正誤問題など)、長文で、難しいものもありますが、

 難しいものは他の生徒も正解率が下がりますので、大きくは致命傷ではないはずです。

 ただし、大問1(下線部和訳)と大問2(和文英訳)は差が付きます。

 難易度は高くないですが、合格する生徒は絶対に固めています。

 

 中央の法学部は法曹界を目指す人なら一度は視野に入れたことがあるはずです。

 法曹界への排出率は上智(法)を上回ります。ですので、上智(法)と中央(法)なら

 迷う生徒がいるくらいです。

 

 で、中央(法)は早慶上智を受ける生徒の併願先であるのはもちろん、

 国立大志望の生徒も併願してきます。おそらく、神戸大・筑波大・千葉大を第一志望にしている生徒は併願してきます。

 また、(母数は多少ちいさくなるでしょうが)東大・京大・一橋を目指している生徒も、現役優先なら中央(法)を出願してきます。

 

 国立志望の生徒は、下線部和訳や和文英訳は固めています。

 中央(法)の下線部和訳や和文英訳なら、上記の国立を合格する生徒なら高い得点が出せるはずで、難易度がそこまで高くない問題のため、小さいミスは影響力が大きくなります。

 私立専願の人は対策をしておいた方がよく、完成具合は満点近くを狙いたいところになります。

 

②総合政策(2019年~2023年)

 <2019年~2021年>

 分量は多いですが、時間は100分あり、全体的には普通になります。

 

 大問1~大問4

  単語や熟語補充です。単語帳に載っていないレベルのものが混じっていますが、

  消去法で正解すれば問題ありません。5つ空欄があって選択肢が5つなので、

  消去法をふんだんに使えば対処できます←一つ間違えると連鎖はしますが。

  合っていたけど消去法で正解した(つまりはその単語・熟語を知らなかった)場合には、復習として暗記すればいいかと思います。

  間違ったものを暗記するより、正解したものを暗記したほうが気分はいいです(笑)。

 

 大問5

  間違え探し。少々難しいです。5問中3問正解できれば問題ありません。

  間違っている選択肢は比較的気が付きやすいものが含まれており、それらは確実に正解しましょう。

  他の選択肢は正解ということになりますが、「こんな表現あるのかな」ということが気になっても、間違っている箇所が明白な場合、あまり深くは足を突っ込まないことが賢明です←この辺りは慣れも必要ですが。

 

 大問6

  文法問題。8問ありますが、6問正解でいいでしょう。

 大問7

  長文問題。穴埋めと内容一致。内容一致は設問と段落の順番が一致していないので、何だかんだで全文読むことになります。

 大問8

  長文(大問7・大問9に比べれば短めの文章)を読んで、空欄を補充していく問題。

  この問題はあまり時間を掛けずにさっさと終わらせたいところです。

  空欄が5つに対して選択肢も5つ。消去法はふんだんに使いましょう。

  また、空欄を補充するだけなら、該当の段落だけを読めば正解できますので、

  空欄がない段落は読み飛ばしても構いません。

 大問9

  大問7と同じ要領。

 

 <2022年、2023年>

  ここ2年間は問題の傾向がそれ以前とは少々異なります。

  2021年以前の大問8が丸々なくなり、大問9がもう1題あります。

  (その他の問題はほぼ同じです)

 

  何だかんだで難易度は2021年以前と変わらないかと思います。

  長文問題の穴埋め(前置詞や接続詞)は、最悪その前後文(あるいは段落)を読めば正解できますが、

  内容一致問題がどの段落から飛んでくるか分からないため(設問と根拠となる段落の順番がてんでバラバラです)。

  ですので、結果的に頭から全て本文を読むことになるでしょう。

 

 総合政策学部は入試科目が英語と現代文だけなので、バクチ組も混じっています。

 そのため、ボーダーは他の学部よりも多少高めで、6割後半~7割は必要になってきます。

 

③文学部(2019年~2021年)

 全体的には平易ですが、2020年はちょっと難しいです(文法・長文共に)。

 長文は分量は多いですが、試験時間が80分であることと考えると、

 おしなべて普通というところに落ち着くかと思います。

 

 文法は比較的簡単です。問題形式は多少特徴があるかもしれませんが、

 誤差の範囲内でしょう。何回か解けば慣れます。

 

 長文は傾向らしい傾向は、「長い」という点だけです。

 2021年はリサーチの研究発表、2020年は小説(ちょっと難しい)、2019年は論説文です。

 個人的には、2019年の長文は他の大学や学部で出題される内容の長文だと思います。

 テロについての長文で、内容は少々観念論ですが、このくらいの観念論ならやり込んでも損はありません。

 

 この年の長文だけ下線部和訳がありますが、この下線部和訳、国立の香りがします。

 (重要な文法事項が2つ絡んでいます)

 

 蛇足ですが、千葉大を第一志望にするなら、この2019年の中央大(文)の長文をやることを推奨します。

 2017年の千葉大で似たようなテーマ(千葉大は「テロ・戦争・紛争」というテーマで、中央(文)より内容は広いですが)の長文が出題されています。

 単語帳などではあまり見かけないけど戦争系の話だと当たり前の単語や熟語(pose a threat on~、warfare,などなど)を結構見かけました。

 2019年の長文の中に出てきた知らない単語は全て覚えてしまえば潰しが効きます。

 

理工学部(2016年~2018年)

 ちょっと古い年度になりますが、解いたので記載します。

 

 大問が4つで構成されています。

 大問1~大問3は長文、大問4は文法であることが多いけど、年度によっては長文。

 短めの文章が3つあると言った感じ。

 

 大問1・大問2は、設問を解くだけではなく、全訳できるかどうかまでやれば、

 千葉大レベルの練習になる。千葉大・東京都立大を第一志望にしている場合、

 大問1と大問2で知らない単語、見抜けない構文があれば、和訳を読んで解決しておくべきかと思います。

 

 筑波が第一志望の場合には、中央(理工)はちょっと簡単です。

 解けない場合は急ピッチで復習を。

 

 大問3は、イメージ的にターゲット1900の後ろ方の単語が設問に絡む場合が数問あります。

 中央(理工)が第一志望で、数学理科に注力しないとならない場合、最悪、後回しにしてもいいかな。

 

 大問4は文法問題であることが多いですが、結構単純です。全問正解はしたいです。

 →蛇足ですが、たまに「ネクステなどで暗記はしたけど、いざ問題を解くとなると、気が付かない時があるんですけど、どうしたらいいですか」という相談を持ってくる生徒がいます。

  そのような生徒(つまりは言われれば分かるので、自分で気が付けるようにしたい)は、問題量を確保して経験値を積ませるのが一番なので、練習台として丁度いいかと思います。

 

 こんなところでしょうか。

 


 

石川県沖地震‐悪夢の再来を防ぎたい

石川県沖で進度6の地震

 

石川県を支援しなければいけないというのは論を待ちませんが、

東日本大震災の教訓を活かすべきだと思います。

 

①対財務省

こういう非常事態の時に財務省増税を狙ってくるのは、

旧民主党時代の東日本大震災が好例です。

 

このブログ記事者リンク先を張っておきます。

この書籍の中で、当時の財務省の内幕が記載されています。

当時ただでさえ弱っていた日本経済。

増税したら実体経済に否定的な影響を及ぼす声が財務省内部でも上がっていたらしく、

それでも「今がチャンス」ということで増税をしてしまったとのこと。

 

東日本大震災で壊滅的被害を受けている中、

増税の事しか頭にない財務省は、正直、下品で下劣な集団にしか見えません。

 

この時の増税に対して、以下に間違っているかの反論は沢山出ています。

 ・100年に一度の震災なら、それにかかった復興費用は100年かけて返済すればいい。

 ・震災支援のためにも関わらず、全国一律で負荷のかかる消費税を上げてどうする?

  (被害を受けた福島も消費税が増税されている、という意味です。

   福島だけ消費税を据え置いて、それ以外の地域に10%の消費税を課せば「福島

   を支援しよう」という姿になるが、被害を受けている福島からも税金をむしり取っ

   ているのはどういう理屈だろうか。単に財務省増税したいだけで、方便にすら

   なっていない)

 

 この2つ、その通りで的を得ています。

 隙あらば増税することしか頭にない岸田さんは、遅かれ早かれ、

 復興と称して増税を画策することは予想できます。

 

 いまは現場の状況や復興支援のことに注力すべきですが、

 それと同時に、増税をさせないように他地域の人たちは警戒しておくべきだと思いま

 す。

 

 「石川県の苦しみを皆で分かち合おう」

  →まずは政治家や天下りの方々の特権を廃止しましょう。

  →上振れの税収を回しましょう。

  →円安で儲けているのは政府。

  などなど。それらしい理屈(しかも人の良心に付けこむ言説)に惑わされることな

  く、財務省をはねのけたいものです。

 

 ですので私は、この書籍をやっぱり推します。

 

 で、話は少し変わりますが、この人また、政権交代に意欲を見せているようです。

  小沢氏、維新含む野党共闘を(時事通信) - Yahoo!ニュース

 平成の政治的混乱期について語るなら、この人の存在抜きには語れないでしょう

 二度の政権交代(2009年の政権交代は記憶に残っているかと思いますが、

 「非自民」という点においては、1993年にも1度、自民党以外が政権

 を取っています)の立役者はこの人です。

 

 政権は壊すのは簡単でも、その先を維持するのがそれ以上に大変というのが、

 2009年の政権交代の時の教訓でしょう。

 維新は維新で独自にやって下さいませ。この人の言うとおりにすると、壊せても

 その先がありません。

 

というわけで、今回の石川地震増税のためのエクスキューズにさせないためにも、

この書籍を推します。

(今は東日本大震災時よりもネットやSNSが発達しているので、増税反対世論は形成

 しやすいかとは思いますが)

 

追記

 1/2の記事です。

  【速報】日銀・財務省 金融機関に支援要請 能登半島地震で(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

 

  個人的には、財務省に対する世論の高まりを受けたポーズのように思えます。

  これ、よく読むと、財務省が支援(補正予算を組むなど)ではなく、あくまでも要請

  (しかも国から民間に対して)です。底が見える気がします。

 

②対政治家

  現地に政治家が行ってもあまり意味がないというのも、

  東日本大震災の時の教訓かと思います。

  後付けになるかもしれませんが、政治家(特に位の上の人たち)が現地に行ったら、

  それ相応の厳戒態勢を敷く必要があるのと、マスコミもそこに一緒に行きます。

 

  まあ迷惑でしょう。

  ある政治家が現地に行ったと記事にありました。

  山本太郎氏、岸田首相の被災地入り報道に言及 当初は見合わせで「心底残念な思いを語った人が殆どだった」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

  に対して、ひろゆき氏。

   ひろゆき氏、山本太郎氏「現場見ろ」発信に私見「使えないおっさんより暖房器具のがありがたい」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

  まあひろゆきの言っていることの方が正しいでしょう。

  

  岸田さん、現地に赴くことを検討しているらしいですが、

  行かなくて良いかと思います。

 

③対世論

  基本的には世論は国民の総意になりますが、1点、懸念事項があります。

  次期総理大臣候補としてトップに上がっている石破さん。

  この人、ゴリゴリの増税派で、財務省を具現化したような人だということを、

  世間の人たちは認識しているのでしょうか。

 

  この人が時期総理大臣候補にトップで上がっている点に関しては、

  私は声高に「この人は経済のことを全く理解しておらず、説明しても理解できな

  い」と叫びたい。

 

  【日本の解き方】石破茂氏と枝野幸男氏に共通の経済観 緊縮財政と金融引き締めを重視 左派の「マクロ経済思想」成長否定では雇用確保できず(1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

 

④対ボランティア

  ボランティアの人たちも悪意はないというのが前提ですが、

  やはり現地にとって不要なものは送るべきではありません。

 

  東日本大震災の時には、

   3月に震災が発生→3月に物資を発注&送付→3月はまだ寒いので、暖かめの衣服を

   送る→到着は1~2ヶ月後の5月前後→その頃は暖かい&梅雨入り。

   というわけで、5月に毛布やマフラーはあまり使い物にならず、梅雨対策の用具

   が一切なかった。

  という事例があったそうです。

 

  当時は世論がまだ(というか、SNSが未発達だったので一般人が発信する手段がなか

  ったことが大きかったかとは思いますが)、「寄付やボランティアは崇高なことで、

  それに意義を唱えるなどけしからん」的な風潮でした。

 

  繰り返しますが、悪意がないのが前提ですが、やっぱり現地にとって負担になるこ

  とはたとえ寄付などの好意であっても避けたいところです。

   

 ↓最近はこれ↓

 「避難所なんだと思ってる」賞味期限切れ食品にシェフ怒り 一方的に置いていかれた支援物資…“民間物資”の受け入れ一時中止に(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 


 

解散総選挙の前に読んでおきたいもの⑧

新年一発目に読んだ本がまさかのこれ(笑)。

 

財務省実体経済に関係なく税金を搾り取ろうという姿勢が書かれています。

岸田さんは確かに増税自体はまだ実行していませんが、

隙あらば増税をしようとしているのは間違いありません。

 

高橋洋一氏が言っていましたが、

岸田さんが財務省から梯子をはずされたのは

所得減税で岸田さんに自我が芽生え、財務省の意に反したから。

 

この辺りのことは色々と記事で出回っていますので目新しいことはないかと思います。

 

で、やっぱり(?)と思ったのが、

平成の政治の混乱には必ず小沢一郎がいました。

 

確かにあの人、壊すのは上手でしたが、壊すことが目的で、

作り上げることに関してはド素人でした・・・。

 

で、安倍晋三氏の回顧録がベストセラーになったことは財務省にとって

痛手らしいです。

国民が財務省が全ての元凶であることに気が付き始めています。

 

官僚は選挙で選べないというシステム上の致命的な欠陥がありますが、

こういう書籍を購入し、ベストセラーにすることが財務省への抵抗の意思を

示すことになります。

 

ベストセラーで著者や出版社に印税が入れば、さらに財務省の欺瞞を暴露する

書籍の創造へとつながります。

 

にしても、令和のこの時代に、岸田のようなポンコツが首相になるって、

脱力感しかないです。

 


 

『検証迷走する英語入試』(岩波ブックレット)

岩波ブックレットからのものです。

これが出版されたのは4年くらい前ですが、

大学入試に民間資格が導入されたり、センター試験が共通テストに変わったりする前に

出版されたものです。

 

それゆえ、導入前の反対意見が正しかったのかが検証可能になります。

で、結論から言うと、正しかったと思います。

 

特にセファール(CEFR)の対照表への懸念は、現在の私が体感していることと一致しま

す。

 

セファールの対照表に使っている英語資格は

英検、TOEFL、GTEC、IELTS、TOEIC、TEAPなど、多種多様です。

 

これらの検定試験は目的が全くと言っていいほどバラバラです。

TOEFLは海外の大学への留学用、TOEICビジネスパーソン向けであるなど、

目的も違えば試験内容も異なります。

 

「内容が違うものを一律に同じ尺度に収斂させたものを入試に使うことが、いかに

 合理性を欠いたものか」という著者の問題提起は正鵠を得ています。

 

実際に現場にいる身からすると、TOEICは高校生にまずやらせません。

やらせてもアルバイト経験がない高校生に会社でのやり取りメールを読ませても、

語学力以外のところで躓きます。

 

英検準1級も会社のシーンはリスニングで出題されますが、

会社の場面だけではなく、大学内の様子や駐車場でのやり取りなど、

日常生活が想定される場面は均一に出題されます。

 

ビジネスに特化したTOEICとは、やはり微妙に対策が異なってきます。

 

ましてや大学は、(建前論かもしれませんが)学問をやるための選抜です。

その大学のその学部に入学し、その学部の学問をやるための下地があるかどうかを

判断するのが大学入試のはずです。

(←ですので、経営学科がTOEICのスコアを入試に使うことはある意味では理にかなって

 いると思っています)

 

尺度が違うものを同じ土俵で比較することが非合理的というのは、心から同意します。

 

以下のことは私が読んできた書籍が出典になりますが、

「比較対象の条件が同じだからこそ比較して意味がある」というと、

私は東西ドイツを思い出します。

 

ベルリンの壁が崩壊する前は同一は東西に分かれていました。

東はソ連率いる共産主義体制、西は自由主義陣営の資本主義。

経済的に豊かになるには共産主義がいいのか資本主義がいいのか。

 

東西ドイツほど適切な例はないとされています。

仮に世界の反対側に存在する国同士を比較した場合、地理的な条件や民族・言語による

差異がもしかしたら経済発展に寄与したのではないか、という可能性が拭えませんが、

東西同一の場合、地理的には隣同士、言語も同じ、第2次世界大戦以前は一つの国だっ

たので国民性も大きくは変わらなかったはず。

 

経済の運営の仕方以外の条件が全くと言っていいほど同じで、純粋に経済体制の違い

に焦点を当てられます。

(共産主義と資本主義の優劣はここでは割愛します。それがメインではないですので)

 

条件が違うもの同士で比較することが無意味というのはその通りです。

文科省に踊らされている気がしてなりません。


 

岸田さん、減税処置??②

岸田さん、所得税減税を行うのは間違いなさそうで、

マスコミがやや雑音に聞こえます。

 

理由は以下の通り。

 

 減税は経済学的には問題ないはずです。

 中学の公民の教科書に、景気が悪い時には減税と書いてあります。

 

 マスコミの調査に「所得税減税に賛成か反対か」で反対が多数を占めていると。

 で、「民意に耳を傾けてない」的な批判をしていますが、

 「消費税減税をすべきかどうか」の質問には、多数が賛成をしています。

 

 減税自体は国民が望んでいるのではないかと思えます。

 

 ただ単に、遅いし規模が小さいから反対なだけです。

 「額が足りない」「遅い」などの質問をいれてもらえれば、

 もう少し違った結果になるのではないでしょうか。

過去問を解いてます(神戸大)

神戸大(2023年~2016年)の考察になります。

ご参考までに。

★2020年度は問題の構成が少し違います。

 →問題のレベルは他年度と変わりません。

 

①全体

 大問が4つあり、最初の2つが論説文、3つ目が小説(会話文ベース)、4つ目が英作文

 の4部構成になります。

 

②論説文

 (1)和訳や説明問題は他の国公立と変わりませんが、○○字以内という文字数指定があ

  る場合、若干注意です。神戸大の文字数指定も説明問題は、単純な構造訳や直訳だ

  と、文字数が微妙にオーバーする傾向があります。ホントに微妙な文字数が超過し

  ます。ですので、神戸大特有の傾向として、このタイプの設問は練習しておくこと

  を推奨します(もちろん、通常の構造訳が問題ないレベルにいることが前提です

  が)。

 

  指定字数内に収める方法としては、

   ・現代文の語彙力を使って臨機応変に短くて的確な言葉を選ぶ。

   ・もう少し端的にまとまっている箇所を探して、そちらを和訳。

  こんな感じになるかと思います。

 

 (2)大問が2つありますが、1つは必ず理系の内容の文章が出されます。

  環境問題、生物系が比較的多いですが、必ず1つは理系の内容が出題され、

  場合によっては2つとも理系の内容の年もあります。

 

  ですので、文系の生徒は、そのあたりのテーマの文章を読み慣れておく必要が

  あります。日本語の新聞記事を毎日1つ読む、という習慣も相乗効果が期待できる

  かと思います。

 

 (3)設問のレベルは比較的スタンダードですが、制限時間にあまり余裕がありません。

  やたらめったら読み進めて精度が落ちる速読は論外ですが、

  精度を保って内容把握をしていけるだけの速読力は必要です。

 

  また、論説文であまり時間を費やし過ぎないことも念頭に置いたほうがよいです。

 

  後述しますが、私は大問3の小説を攻略できるかが合否の境目だと判断していま

  す。

 

③小説

  神戸大の小説というより、小説文そのものの特徴になりますが、

  小説は内容理解に時間が掛かる傾向があります。

  仮に小説がサクサクと読み進められる人は、文学部系のお進みください(笑)。

 

  神戸大の小説は単語はあまり難しいものは混じっていませんが、

  そもそも小説文の特徴として、やたらカンマが多いなどの文体的な特徴もあります

  し、会話文だと指示語が多くなりますので、その指示語が何を指すのか、

  つぶさに追っておく必要があります。

 

  this や it が何を指しているのか確実に把握しておかないと、

  内容理解には届きません。表面的に逐語訳で「あれ」、「それ」と日本語に

  置き換えても、何を意味しているかの内容理解に到達するのは非常に厳しいものが

  あります。「発話者がいる場所」「登場人物」「誰から誰への発言か」は絶対に

  押さえておく必要があります。この3つを外すと、仮に全ての単語を辞書で調べ

  て知らない単語がない状態になったとしても、内容理解は絶対に不可能です。

 

  ですので、神戸大に合格したければ、論説文の問題は安定して得点できる上で、

  どれだけ小説に時間を掛けられるかが合否の分かれ目だと判断します。

 

  論説文に時間が掛かってしまい、小説に時間を掛けられない場合、

  そもそもの英語力がまだ足りていない可能性があります。

④英作文

  40字と60字の英作文の計2題。毎年比較的型が決まっていますので、

  反復練習をして、自分の型を決めてしまうといいかと思います。

  慣れてくると、15分くらいで終えられます。

  大問4つで80分の試験ですので、均等分割すると大問1つに20分。

  英作文が15分で終われば、小説に25分かけられます。

 

 奇妙な単語は比較的少ないですので、神戸大の過去問に入るまでの学習は、

 通常の市販の参考書で問題ありません(ターゲット1900、Vintage、Rise③など)。

 

 ★英語が得点源になりそうな、筑波大・千葉大志望の生徒には、

  多少の高地トレーニングとして神戸大を使うのもありかと思います。

 ★神戸大が第一志望の場合、「神戸大の英語15か年」をやっておくことを推奨しま

  す。神戸大の過去問をやっていると、同じ年度の中に難単語が繰り返し登場しま

  す。また、その難単語が年度を跨いで見かけることもあります。

  ですので、誰も知らないような難単語はあまり深追いしないことが賢明ですが、

  神戸大の場合、ある程度は深追いしたほうが良いかと感じます。

 ★古いものに遡って解いていますが、昔の問題は現在のものよりおしなべて簡単で

  す。最新になるほど難しくなってきます(設問の形式はさほど変わりません。文章

  のテーマや単語の細かさが難しい、という意味です)。

 ★文章によっては知らなくてもいい単語は存在しますが、ものによっては参考書のよ

  うに汎用的(?←多少難しい単語でも、マニアックではないので覚えておくと、最難

  関大ならそのうち出くわすかも、という意味)な文章もあります。

  (そのような文章はこちら側が選定する必要がありますが)選定さえ的確に行えれ

  ば、旧帝大早慶上智以上を目指す生徒には、授業で扱ってもいいかと思います。

  あるいは、高2生の上位にやらせても使い勝手があります(時期的には、高2の3学期

  ~高3の夏休み終了時まで授業でやり続ければ、高3の2学期以降に旧帝大早慶

  智の学習にスムーズに接続できるかと思います)。

 

こんな感じになります。