コロナで日本経済がやられていますが、
ヨーロッパ諸国に比べると、結構マシのようです。
(←だからといって日本が問題ない、という意味ではないです。誤解なきように)
フランス、スペイン、イタリアは、前年比で約-13%の落ち込みに対し、
日本は約-6%くらいの落ち込み。
(←3次補正で適正な規模の予算を組まないと危ないですが)
また、ロックダウンに感染症予防の効果があったかというと、
それほどでもなかったみたいです。
ヨーロッパの政策決定者は、
このような結果や数値を分析して次につなげます。
正直、日本ってあまりこういう結果や数値から学ばない傾向があります。
緊急事態宣言の時、
政治家、官僚、評論家は三者三様、好き勝手なことを言っていたのだから、
このような結果が出てきたら、自分たちが言っていたことが正しかったかどうか、
検証すればいいのだと思います。
で、ここまで言うと、出た結果を元に更に好き勝手なことを言う人たちが出てきます
が、私はそれはそれで違うのではと感じます。
後付けでは何とでも言えますし、予想できなかった結果でもって揚げ足取りのように
(どっかの野党みたいに)、騒ぐ人たちもいます。
あの時に(緊急事態宣言を出した時に)、どういう根拠でどういう判断をしたのか。
その時に下した判断の根拠を精査しない限りは、あまり意味がないはずです。
ロックダウンが感染症を封じ込めるのに効果がなかったのであれば、
次の施策を考えればいいだけのことです。
判断はその時の状況や文脈で出されるものです。
そのため、現在からみて事後的に検証するのはもちろん大切ですが、
批判するのであれば、
「その時に取られた手段がその時の文脈に当てはめれば最善のものだったかどうか」、
であるべきだと思うのです。
前例のないパンデミックなのだから、誰しもが手探りの状態です。
だからこそ、
批判するならば、現在の結果や知見だけではなく、
「当時の文脈に当てはめる」という視点は持っていたいものです。
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