時期的に、
高3生は共通テストを解き始める生徒もちらほら出てくる頃でしょう。
私も共通テストを毎年、追試も含めて解いています。
で、以下はその所感になります。
★一番最後の問題は、若干その生徒の好みが出てくる感じがします。
最後の問題は、基本的には内容が理系の内容です。
環境問題のような社会的な文脈の中での話ではなく、
生物や化学物質についての記述が丸々文章そのものになっています。
なのでイメージ的には、生物や化学の教科書を英語で読まされている感じです。
私はド文系で、理系の内容を読むのは日本語でもキツイです。
社会問題の文脈があればあまり苦ではないのですが、
それそのものについての文章を読むのは、非常に時間が掛かります。
ですので、文系の生徒の中には、もしかしたら最後の長文は好き嫌いが出るような気がします。
〈対策法〉
・基本的な単語はターゲット1900などの単語帳で押さえるのは前提。
・正直、対策としては読み慣れるしかないので、理系の内容の長文を読む(問題を解く、でもいいです)に尽きるかと思います。
問題集としては、「やっておきたい」シリーズを推奨します。
(Riseシリーズはあまり理系の内容が収録されていないので、確率的には「やっておきたいシリーズ」を推します)
・理系の内容に不慣れな場合、模試で判定が出ていても、やっておきたい300の中から該当する問題をやってもいいかと思います。
〈時間内に終わらない人へ〉
時間内に終わらない場合、
①時間をかければきちんと正解する
②時間をかけても解けない
のどちらであるかをはっきりさせましょう。
②の場合、そもそもの問題ですので、単語を覚えていくなどの基礎学習あるのみです。
以下は、①の人向けになります。
時間をかければ正解する場合、早く読む練習に移行します(単語暗記などの基礎学習は継続したうえで)。①に該当する人は、おそらく大なり小なり、「速く読もうとすると精度が落ちる」という経験をしていることが多いです。
で、模試などで最後まで解き終わらなかった場合、復習すべきは解き終わらなかった問題ではなく、解き終えて正解して問題の方です。
結局、解き切れなかった問題を復習しても、読むスピードが上がらなければ、
その大問までたどり着かないという結果が待っているだけです。
ですので、解き終えて正解している問題(5割~6割くらいの正答率の場合、最初の大問はほぼ全て正解しているはずです)を、多読用の題材に使います。
(全て)正解している大問を2周3周し、読み終えて解き終わる時間を2分、3分と短くしていき、少しずつ時間を捻出していく感じです。
ですので、読むスピードを上げるには、解き切れなかった設問を復習するのではなく、正解した大問を復習することの方が、効果が望めるかと思います。
とりあえずはこの辺で。
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