進路選択(文学部編)

高校生の進路相談を受けることが多いですが、

学部の名称を聞いただけでは実際に何を勉強するのかよくわからない学部の一つに、

文学部が挙げられます。

 

なので、今回は文学部の概略と、

高校生が学部選びをする際に気を付けておくべき箇所をまとめたいと思います。

 

【文学部の注意点】

 ・文学部の場合、入学段階で専攻を決めておく必要のあるケースが多いです。

  大学によっては、入学時には学科までは決めず、

  1年生の時には広く浅く授業を履修して、2年生から自分の興味のある学科を選ぶと

  いう大学もあります(慶應など)。

  ただ、そのような大学は数としては少数のはず。

 

 ・社会科学という学問分野は、法学部・政治学部、経済学部など、

  それぞれの学問分野に特化した学部や学科が独立して存在するけど、

  人文科学の学問分野は、基本的には文学部という1つの学部に全て集約されていま

  。つまり、文学、歴史学言語学、哲学などの細分化された学問分野が全て文学

  部に内包されており、どの学科に進むかは非常に大きな進路となります。

  (正直、同じ文学部でも、歴史学に進むか言語学に進むかという選択は、

  「医者になろうか建築家になろうか」という悩みと同じくらいのインパクトがあり

  ます)。

 

 ・それぞれの学科で何を勉強するかは、その学科の必修科目を確認すればいいです

(「○○大学 ○○学部 シラバス」、あるいは、「○○大学 ○○学部 要綱」と入れて

検索すればヒットするかと思います)。

必修科目はかなり大きな要素となります。必修科目はその学部のその学科が、「ウチの

学科を卒業するなら、最低限これだけの授業はこなしてね」というメッセージであり、

それらの単位を取らないと卒業できないため、必修科目の領域で自分に合わないと感じ

てしまうと、正直大学4年間はキツくなってきます。

あるいは、「この必修科目だったら比較的我慢できるかな」という妥協点みたいなもの

を探してみてもいかもしれません。

 

で、それぞれの学科で何を勉強するかを確認するには、こればかりは一つ一つ、全ての

シラバスを確認するしかないです・・・(つまりは人海戦術)。

 

なので、必修科目を調べるのが一番確実です。

同じ文学部でも、まるで景色が違うはずです。