関係代名詞(非制限用法)

昨日の続きです。

今日は関係代名詞の非制限用法についてです。

 

〈非制限用法〉

 形→ ,who

   ,which

 訳し方→左から右に訳す(日本語と同じ語順)。接続詞を加えると訳しやすい。

 役割→補足説明

 

 基本フォーマットは以上なのですが、

 who と which でそれぞれ重要なポイントがあるので説明していきます。

 

① ,who

 I have two sons who became doctors.

 →私には医者になった二人の息子がいる。

 I have two sons , who became doctors.

 →私には息子が2人いて、その2人の息子は医者になった。

 

 フォーマットに乗っ取って訳しましたが、訳そのものに加え、

 上と下とでは含む内容が少し違います。

 

 上の文では、息子の人数は2人だけであるかは固定できません。

 もしかしたら、医者以外の職業に就いた息子がいる可能性があります。

 一方で下の文では、息子は確実に2人です。

 つまり、カンマがない関係代名詞だと、

 関係代名詞の中身以外の先行詞(つまりは医者以外の職業に就いた息子)の存在が

 出てきます。

 

 それゆえ、先行詞が固有名詞の場合には、カンマを付けて非制限用法にします。

 This is Tom, who is studying math in university. 

 →こちらはトムで、大学で数学を勉強しています。

 人間は1人だけで、「大学で数学を勉強していないトムがいる」という含みがないか

 らです。

 

 また、注意点としては、一般名詞だけど内容的には固有名詞のようなものも、

 非制限用法にします。

 

 I have a father , who lives in Osaka now. 

 私には、現在大阪に住んでいる父親がいます。

 

 日本語だとこの訳で不自然さを感じませんが、「大阪以外に住んでいる父親」はいな

 いため(父親は1人)、英語では区別します。

 

② ,which

 パターンがあるのでそのパターンを覚えてしまえば大丈夫です。

 

・He said nothing ,which made her angry.

  彼は何も言わなかった。そしてそのことが彼女を怒らせた。

 →このような使い方を、「前の文章全体を指す」と表現します。

 

 ちなみにカンマをつけないと、

 He said nothing which made her angry. 

 which以下をnothing にかけるので、

 「彼は彼女を怒らせることは何も言わなかった」になり、

 非制限用法では彼女は怒り、制限用法では怒っていないことになります。

 

・He said that he was not afraid of ghosts, which was a lie.

 彼は幽霊が怖くないと言ったが、それは嘘だった。

 先行詞は he was not afraid of ghosts で、「前文の一部を指す」と言います。

 前の文全体を指すのか、あるいは一部を指すのかは訳してみるしかないですが、

 前文が that  節の文では、基本的にはthat節の中(つまりは前文の一部)を指します。

 

・He gave me some books, which were so interesting.

 彼は私に何冊か本をくれたが、面白かった。

 →特に大きなひねりはなく、フォーマット通りになります。

 

以上、関係代名詞シリーズでしたm(__)m。